このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

タレント候補花盛りのわけ

あちこちで、今年の参議院選挙について"タレント候補が多い、国民もなめられたものだ"、みたいな書き込みを見る。でもこれは比例区の制度設計がそういう構造になっているから多くの党がタレントを担ぐという、制度に促されている面もなくはない。

参院選比例区の投票は、個人名でも政党名でもできる。ここまではいい。



では、投じた票がどのようにして議席になるか。



まず、政党の得票に、その政党に属する個人の得票を全部合算する。

次に、そうやって算出された票で各政党にドント式で議席を割り振っていく。

最後に、その政党内で個人票の多い順に、割り当てられた議席数までの候補者が当選となる。



従って、大量得票できる人気の候補がいる場合、その候補の個人票を政党票として他の候補に流すのと同じことが起きる。というか、まさにそういう制度設計になっている。

全国からまんべんなく票を集められるタレント候補の擁立が参議院旧全国区で流行ったが、いかに大量得票を得ようとそのタレント一人しか当選しなかった。その時よりも、タレント擁立のインセンティブが強化されているのだから、似たような政策を掲げる小党が分立し、政策での差別化が難しい状況になりつつある現在、タレントだらけになるのは制度的必然といえよう。

俺的には、あくまで政策で選んで党に投票したいところであるが、政党側で順位を指定する拘束名簿式を選べないので、個人票が全くないと当選者が決まらな(いはずである)かったり、タレントのいる党に党名投票するのはタレントの後押しになってしまうのが頭の痛いところである。