「ジョセフ・ヒース「学問としてのマルクス主義はなぜ凋落したのか」(2024年9月15日)」へのぶくま「政治を買えないようにする必要。」の続き。
この資本主義下の超絶格差を放置したままだと、一人一票の普通選挙の形式を採っていても、選挙運動にかけられる費用は一人いくらではないので、宣伝費その他が貧民から見たら無限にかけられるブルジョアの方が格段に有利になるのは自明である。
一応政治資金の制約だのなんだのはあることになっているが、ブルジョア連中はそれを裏金でひっくり返すという何でもありの世界。
貧富の格差が超絶的なのがこういうことが生じる原因の一つだと思うので、抜本的にどうにかしようと思ったら格差が少なくなるように社会を組み替えるしかないだろう。革命まで行かなくても、富者と貧者が政治に投じられる資金の差が桁違いということがないようにしないと抜本的改革にはなるまい。
それは当面難しいだろうから、せめて貧者が団結して不透明な政治資金を使ったことが明らかな者からは数年間の公民権剥奪…くらいのことができるようにしたいところだが、貧者の効用関数を考えると難しいかもしれない。
だが、普通選挙はそこがゴールというものではないだろう。まだ色々と改善の余地はある、ということを考えてみる人が一人でも増えてくれれば、ブコメのしがいもあったというものだ。