某所で開かれている無料法律相談に出かける。
ぶ:これこれしかじかの事情で、福祉事務所との交渉に同行していただきたいのですが、その場合の料金はいくらくらいになるのでしょうか。
弁:私はそのようなことをやっていません。
ぶ:(^_^;)でしたら、そのような場合にふつうどれくらいの料金がかかるかお教えいただきたく。m(_@_;)m たとえば半日拘束三回だといくらとか…。
弁:以前は弁護士会で統一料金を設定していましたが、独禁法に触れるとして問題になったので今は各人各様に決めることになっています。
ぶ:m(_@_;)m そしたら、およその相場だといくらに…。
弁:相場はありません。(きっぱり)
担当の弁護士さんはえらくさっぱりしていて、こんな調子で取り付くしまがない。まあ、明らかに支払い能力のなさそうな奴に関わると後が面倒だと心配されたのなら、まことにごもっともなのだが、そこをなんとか聞き出せたのは、協定料金があったころの着手金が一回10万円という話だけであった。
…ある程度予想はしていたとはいえ、家から預貯金から全部なくして食うや食わずの人間にとっては着手金だけでも相当に高額である。いくら独占が排除されたといっても、法曹全体では強力な参入規制があるわけで、相場が暴落しているとか安請け合い弁護士がいるとかいう話はなさそうだ。おそらくは元値のせいぜい数%引きがいいところで、全部で十数万から数十万の費用を見込む必要があるというあたりが妥当な線だろう。
場合によっては費用をサラ金から借りる羽目になるだろうし、仮に手持ちの現金をかき集めて払いおおせても、翌日から文字通り食うに困るのは確実だ。おまけに、代理人同伴で交渉したからといって成功する保障はないときている。
自分だけで行って法的にどうのこうのと掛け合っても、前回の対応からいっておそらく適当にあしらわれて終わりだ。かといって福祉事務所で暴れるわけにもいかない、というわけで考えた作戦だったが、金(かね)の壁の前に戦わずして敗退となった。orz