このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

現地調査

県営住宅の空き家の抽籤に予想通り落選する。

そのことによって、このまま住居が見つからずホームレス化する可能性がかなり高くなったことになるが、ホームレスとはいってもどこかに居所を確保しないわけにはいかない。一般には街中のどこかにねぐらを構えることになるが、隣は生活保護拒否・餓死で有名な北九州市であるから、その街中のめぼしいところにはほとんど先客がいて、新参者の入る余地はほとんどない。屋根のある場所は言うに及ばず、ビルの軒下に至るまで既に割拠が終わっている状態だ。

ホームレスが都会に集中するのは、空き缶拾いなど、飢餓水準すれすれでも何でも一時しのぎの稼ぎが期待できるからだが、私は腕力には全くと言っていいほど自信がないので、先客の居住地に割り込むことは望めない。そうなると、町はずれのどこかに、少なくとも雨をしのげそうな場所を見つける必要がある。

そこで、伝統的なホームレスの居所として知られる橋の下を検討対象にすることにし、先客の有無を確かめに出かける。幸いに、現住地の近くには比較的大きな川が流れており、橋もいくつかかかっている。サイクリングの末、国道の橋の下にたどり着いたが、この橋は片側一車線の橋の横にもう一つ同じ規模の橋をかけて片側二車線にしたもので、真ん中が空いているために意外に幅が狭く、少し強めの風が吹けば雨を避けられそうにない。

すぐ隣にはJRの鉄橋があるが、これは枕木の間がスカスカで雨を避けるという目的には使えず論外である。

そこで、さらに外れになるが北にかかっている橋に向けてサイクリングする。川は南北に流れており、風は弱いとはいっても北風で、北向きにこぐ自転車にはそれなりの抵抗になる。今でもこんなだから、真冬の橋の下は北風で地獄の吹きっさらし状態になるのは間違いない。街中の先客に割り込もうとして刺されて死ぬか、北風に吹かれて凍死するかの二択というのはあまりありがたくないが、資材を拾うことができれば風を防げるかも知れない分北風のほうがマシだと思い直す。

しかし着いてみれば桁下には何か置いてあって、まさかの先客の痕跡発見である。おそらく夜にはここで誰かが寝ているのだろう。これで、事実上選択の余地はなくなった。もしこのまま仕事や家が見つからなければ、無銭飲食でもやって刑務所に入れてもらうことでも期待する(しかし刑務所も人員超過のため微罪だと入れないとかいう恐ろしい話になりつつあるらしい。生きるためとはいいながら、さすがに強盗だの傷害だのをやらかす気まではない。)位しか、この冬を"安全"に越す方法を思いつかなくなったのだった。orz