このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

ワイド・スクリーン

14型ではどうも小さいから,拡大レンズで,大きく見ようとする方法が,ワイド・スクリーンです.スクリーンの前面に,これを吸盤などでとりつけますと,14形で17形にみられます.(中略)

 レンズは,透明なオイルをプラスチックの容器に密ぺいしたり,同心円に断面の形を加工して光を屈折させるなど,いろいろな方法があります.(写真関係略)

「テレビの調整と故障修理」増補改訂版/平沢進 宮崎直道 細田祐造 著 ラジオ技術社(1958,1964年)第4編(37)ページ[サービス・メモ]「ワイド・スクリーン」より

渡邊芳之(仮名)さんはTwitterを使っています: "あとテレビの画面になんか緑色のフレネルレンズみたいのを下げるのね。"

ぶくま

引用した説明の「同心円に」云々というのがフレネルレンズ式のことで、オイル云々とある通常レンズ式より軽量という特徴がありました。ちなみにご幼少の頃のBUNTEN宅にあったのは通常レンズ式であったように思います。

現代のテレビというと最低でも20形クラスで、50形などというのが普通に売られていたりしますが、日本での普及期のテレビ(白黒=色が付かず輝度情報だけ表示される)は14インチサイズが一般的で、17形というとブルジョア仕様(笑)だったことがこの記事からもわかります。

ブラウン管式の場合、後ろの出っ張りも馬鹿にならない(初期の物は特に奥行きが長かった)ので、液晶の今みたいに大きなテレビは縦横だけ大きくて奥行きは知れた物とはいかず、奥行きもそれなりのサイズになるのが普通でした。

これに限らず歴史的技術文献を幾つか持っているのだけれど、俺が死んだらそのまま廃棄なんだろうなぁ。廃棄する前に誰かが話題にすることがあれば、こうやって日の目を見ることもあるのだけれど。