このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

「雇用大崩壊 失業率10%時代の到来」田中秀臣

先週出かけた会合で、ほとんどの人の工場(勤め先)が"6月までの仕事はあるが、その先はわからない"という状態であるということを聞いた。



私が溶接の講習を受けるきっかけになった人の職場に至ってはバイトを募集するどころか廃業決定である。彼の職場は何度か経営危機に陥ったことがあり、そのたびにあの手この手で不死鳥のように再生していたのだが、それらの再生をコーディネートしてきたY氏ですら、金がないのはなんとかできるが仕事がないので手の打ちようがないと匙を投げざるを得ないほど、今回の恐慌は深い。

本のサブタイトルに「失業率10%時代の到来」とあるが、10%はまだまだ控えめ、と思われるような寒さが感じられる、そんな3月の街中である。

この本は、そうした不況の大波を受ける人々への深い同情と、原因を作ってきたものたちへの怒りに満ちている。しかし、今回の恐慌に至った原因に関する誤解を丁寧に解きほぐし、問題の解決策を、感情に流されることなく易しく解き明かす田中先生の筆力はさすがである。

細かい突っ込みどころ(*)はいくつかあるが、現役世代のみならず日本社会の将来のためにも、経済学の標準的な処方箋によって早急に直前のそれを大きく超える景気回復を図るべきだと考える点は私も同じである。内容についてはすでに何人もの人が感想をお書きなので少し毛色の変わった紹介にしてみたが、遅くとも今年秋までには確実に総選挙が行われるという時期の、新書による緊急出版なので、いわゆるリフレ派の意見を目にする機会の乏しかった人や、私のようにお金に乏しい人に特におすすめしたいし、選挙での選択の参考としても手にとってもらいたい本である。m(_@_)m

*注:就職をイス取りゲームにたとえた説明で、好況時でさえイス(仕事)の方が少ない。(P.65)のはないんじゃないの、とか。(^_^;) そりゃ直近の"好況"はそうだったわけだけれど。