このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

国営出会い系のすすめ

執筆時点で余裕で10万を超える検索結果であることで分かるように、年金の維持可能性と少子化・人口減が話題である。経済がうまく成長しさえすれば、というか、1人当たり実質GDPさえ伸びていれば分配問題を考えなければ生活の豊かさは確保できるだろうし、年金財政の問題は人口動態が落ち着くまで必要に応じて積立金を適宜取り崩すなり国債でも使って先送りしてやればいいだけの話なのだが、財務省などに引きずられる形で悲観論が蔓延しているように感じられる。



しかも、甲斐性がなければ結婚できないという観念も、不道徳な婚外子という通念も生きたままでの二極化進行ないし子供を養うどころではない貧乏人の増加である。来るかと言われた大惨事第三次ベビーブームは来ず、出生率は下がるべくして下がった。

ところで、何らかの方法で1人当たり実質GDPを下げずにすむとしても、日本人が急激に減るのはやはりまずいのではないか。ガイジンよりはロボットの方がマシ、とか言ってみても、ロボットにできることにはやはり限りがあるので、増えた年寄りを介護する仕事はある程度人海戦術にならざるを得ない。そして、介護だけにマンパワーを投入するわけにはいかない以上、日本人の減り方をいかに減らすかが問題にならざるを得ない。しかしどうやって人口減をゆるやかなものにすればよいだろうか。

日本の場合、婚外子の割合が極めて低いことが知られている。その一方で、中絶される子供がけっこう多いのである。中絶がなければ少子化はさほど問題にならない、ということはこのリンク先に試算されている。もっぱら婚外子が中絶されているかどうかはわからないが、出生減の原因の一つが結婚減だという話もあるので、できちゃった婚をしても安定的に家庭を維持することができるような政策を取る必要はあるかもしれない。

ところで、結婚が減った理由の一つが、恋愛結婚至上主義にあることはまず間違いないだろう。婚姻は両性の合意のみによって成立するとは憲法にも書いてあることである。裏を返せば適齢期になったからといって本人にその気がないのにしつこく結婚話を持ってくる親戚知人親の類は小さな親切大きなお世話なのだ。その点に異論はないが、その手の恋愛強者の声がでかかったせいか、結婚したいと思っている人がいても誰も世話を焼かなくなってしまった。恋愛弱者は放置に耐えるか、業者から出会いを買うなどするしかなくなったのである。

しかし紹介業者を使うには色々問題が多い。業者といっても色々で、スパムを送ってくるようなアダルトサイトの類もあるため、一歩間違えば搾取されて終わりで子供どころかセックスにすらたどり着けない。主にアジア系の外人娘との結婚紹介サイトなんてのもあるが、これは子供こそ日本人になるとはいえ、夫婦間ないし近隣との文化摩擦の問題は決して小さくはないだろう。



ところで、恋愛弱者は男だけの話でもない。恋愛弱者の女性は「負け犬」と呼ばれ、ちょっと前まで話題になっていた。ならば、婚姻率ひいては出生率を上げるのは国策にもかなうのだから、玉石混淆の民間に任せっぱなしにするだけでなく、いっそのこと国が悩める男女の出会いを仲介してしまうのがよいだろう。

私の意見を見て、国が出会い系業者をやるなどとんでもない、と思う人はものを知らない。外国政府の中には既に出会い系を運営して成果を上げているところもあるのだ。婚外子が歓迎されない文化のために中絶が多く、それで少子化ないし介護労働力の不足に悩まなければならないのならば、望む人同士の出会いや結婚を増やすしかないのは自明であろう。ためらっている時間はもうないかもしれないのだ。

注記

1.このネタはまだうまくまとまっていませんでしたが、犬のチャットでアイディアを口走ったところ公表されてしまったため他の人に書かれる前にと思い無理矢理まとめてアップロードしました。文中のリンクの半分以上はこのネタのためにあらかじめ溜めてあったものです。

2.リンクにあたって翻訳サイトを駆使しましたが、英文のリンク先記事については、内容の読み違いがあるかもしれないことをお含み置き下さい。(読み違っているという突っ込みを歓迎します。)