このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

量的緩和続行のお願い

日銀総裁



デフレという"異常な状況"が生じた場合、ゼロ金利だの量的緩和だのという"異常な政策"を採用しなければそこからの脱出ができなくなります。このような"異常な政策"をやらなくてすむようにするには、多少の景気変動ではデフレにならないような物価変動率を維持するように金融政策を運営するのが早道です。



人の心は移ろいやすく、いわゆる期待(先行き予想のこと)もその例に漏れません。しかも、+1%も+3%も"物価が上がる"予想なのに対し、同じ2%の差であっても、+1%と-1%ではインフレとデフレという、いわば異質の期待であるぶん不安定という意味でも、事実上のゼロインフレ目標はあまり望ましくないように思われます。プラスといってもコンマ以下の数字で金融をシメてしまうならば、よくて期待を不安定化させるか、悪ければ"誤差の範囲でもプラスはダメなのだな"というわけで、デフレ期待をいよいよもって定着させてしまうことでしょう。



ゼロ金利解除に続いて量的緩和の解除にまで失敗したとなると、デフレ期待はいよいよ定着し、期待の転換法が極めて限られてきます。デフレの痛みを知る者の一人として、首のすげ替えのような方法は望むところではありませんが、今の状況で量的緩和の解除まで突っ走ったら、政府に打てる手は事実上それしか残らなくなるでしょう。



ですからお願いです。消費者物価指数が安定的にプラス数%で推移するようになるまで、量的緩和を解除したりしないでください。そういう政策こそが、"異常な政策"を遠ざける確実な方法ですし、あなたにまで失業の痛みを味わわせるのは、私の望むところではありませんから。