仕事から帰って、ラムーに弁当を買いに走った。
惣菜コーナー近辺をうろついていると、パンコーナーを見ていた小学校高学年くらいの女の子が離れたところにいる母親に「6枚切り○○円だって」と叫んでパンを見せる。買い物かごに入れられた食パンは無事受け入れられ、彼女の安さアピール大成功。頭のいい子もいるものだ。
その後その子はレジ打ちの様子を熱心に眺めていて、好奇心の強さを伺わせた。将来大物になりそうだ。
弁当を買い終えた俺は製氷機のそばのサッカー台に陣取って保冷バッグや買い物袋に品物を移していると、製氷機の所に母親と、低学年くらいの男の子の二人がやってくる。
「○○君、氷入れてくれる?」と母親。その後、勢い込んで失敗したらしい子供にお手本を見せている気配。今度は手間取っているような気配に母親が発した言葉が「お肉さんが暑いって言ってるよ」うまいこと言う。無事入れ終えた子供に「ありがとう」とごく普通に言ってのける母親。スキルを磨かせながら自尊感情を育む技はたいしたものでただ者じゃない感が漂う。
(ガン見すると怪しい人になってしまうので気配と言葉にだけ注目しています。)
スーパーでは、手伝いたい子供を制止したり、まとわりつく子供を邪険に扱ったりするシーンをよく見るが、世の親御さんたちみんなに色々な余裕が与えられたなら、今よりハイレベルな子育てができるようになって、ハイレベルな人たちが育って、すばらしい世界になるのではないか、そんなことを考えた買い物帰り。