ADSLではマイライン電話は音声周波数帯でやりとりされるのに対して、IP電話はインターネットに使う高周波帯を使って音声がやりとりされることを利用し、モデムの前に周波数を切り分ける「スプリッタ」を配置し、モデムにはインターネット信号だけが流れるようにする。
普通のADSLでIP電話がない場合の配線
−(回線)---[スプリッタ]--(モデム側)---[ADSLモデム] -----(LAN端子)----[家庭内LAN]
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+------(電話機側)-------------------------------[マイライン電話機]
Yahoo!BB 通常の配線
−(回線)-------------------------[ADSLモデム] -----(LAN端子)----[家庭内LAN]
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+----------(電話機端子)---[IP電話・マイライン兼用電話機]
切り分け配線
−(回線)---[スプリッタ]--(モデム側)--[ADSLモデム] -----(LAN端子)----[家庭内LAN]
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| +----------(電話機端子)---[IP電話機(BBフォン)]
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+------(電話機側)-------------------------------[マイライン電話機]
Yahoo!BB ADSLの場合、配線と操作を簡単にするため、スプリッタ内蔵モデムを採用し、モデム内でIP回線とマイライン回線を切り替えて電話機に繋ぐように作ってある。そこにあえてモデムにスプリッタを前置することでマイライン用の信号を遮断し、IP電話用の電話機からマイラインに信号が流れることがないように細工するのである。
加えて、マイライン回線の契約をパルスダイヤルとし、BBフォン電話機の設定をトーンにすれば完璧である。(後述)