とある所で、Wikipediaの「化学物質」という項目の記述が話題になっていた。そのうち五番目の定義がこんなのだったからである。(引用はページ作成当時)
人工的に合成した有害な物質。
こんな用法が通るなら無害な合成品の立場はない。合成だの工業的に製造することを穢ケガれたことのように言う人がいるのは知っているが、辞書の記述がそれを追認すべきではないだろう。
といっても、何らかの(特に政治的な)対立がある項目におけるウィキペディア日本版の記述があてにならないのは諸外国に対して羞恥の事実である。従って、ごく一部のマニアだけが関心を持つような一部の分野以外は、基本的にウィキペディア日本版は使うべきではないというのが私の考えであるが、妥当な見解を表示すべくググってみてもウィキペディア日本版の記述が目立つ位置に来ることも多く、頭を抱えていた。
そんな時に目にしたのが、Yahoo!JAPANが小学館と提携してオンラインで百科事典を提供するという話である。やった!これが使えればウィキペディア日本版とおさらばできる。小躍りした私は、さっそく「化学物質」を検索してみた。さすが老舗、怪しい記述は見つかりそうにない。
…が、画面の右側を見た私はぶっ飛んだ。そこのトップに表示されていた広告の売り文句が
化学物質、一切不使用