このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

商業宣伝・ジャンクフード・正義食品

暑さで脳味噌が暴走しているらしく、書くのを止められません。orz

発端は福耳先生のエントリですし、エントリやここのコメントからの引用もあるかもしれませんが、先生に議論を挑むとかそういったつもりは全くありませんm(_@_;)mので、あくまで触発されただけのものとしてお読み下されば幸いです。



なお、ジャンクフードを擁護する(?)都合上、以下では基本的に食品について述べてあります。

コメント欄から。

「消費者はまず記号として注目し、その後に内在する価値を発見していく」

有名人を起用したコマーシャルによって商品が売れていくようになるのは、まさにその通りのプロセスを経るからです。



しかしいくらCMに有名人を起用したところで、価値のない(値段の割にはおいしく感じられない)商品がヒットしたり定番になったりすることはなく、一過性で終わってしまいます。流行るためには、良い商品であることが必要不可欠・前提条件なのです。

流行っていない商品の中にももちろん値段以上においしいものがあるでしょう。しかし、値段なりのおいしさが感じられない商品が流行ることはできないということです。

一部の正義商品が身内にしか流通しない理由はこれで説明できます。値段が張る割には美味しくないからなのです。価格に見合うだけの品質をクリアしたものだけが、狭い市場から出たところで競争することを許されます。品質/価格比(*1)が水準以上であれば必ず売れるというわけではもちろんありませんが、水準以下なのは論外なのです。

ジャンクフード、たとえば袋入りポテトチップだとかチェーン店のハンバーガーとかは、売れていることから品質/価格比は水準以上であると考えられます。言い換えれば、ジャンクフードは少なくとも値段の割にはおいしいのです。

某テトチップには遺伝子組み換えでないじゃがいもを使っていますとか書かれていたり、某ハンバーガ無添加牛肉100%をうたっていたりします。差別化も行われているわけですが、にもかかわらず、それらの食品のジャンルはジャンクのままです。

その一つの理由は絶対的な安さです。誰にでも買える品を美味いと評価してしまっては金持ちの舌の差別化ができません。世の支配者たるお金持ち諸氏は、ジャンクフード類がいくら美味しいと思っても、自分たちが貧乏人と異なることを見せつけるため、戦略的に"大したことない味である"、とか"不健康である"などと言ってけなしておく必要がきっとあるのでしょう。

もう一つはおそらく、ジャンクフードの利用者の多くが貧乏暇なしな働かされかたをしていることと関係がありそうです。ハンバーガなどがファーストフードとも呼ばれる理由の一つは早食いできるからであり、"お待たせしません"と言える特性は忙しく気短な人にはもってこいです。これに対してグルメ食品の多くは、作るのに手間暇がかかる、おいそれとは作れないという特性を持っています。"行列のできる店"で順番待ちするだけの時間の余裕を持っているかどうかは、金持ち・有閑階級にランクされるための最低条件のようです。

ある意味、支配階級諸氏は社会的制約によって美味いものを美味いと言えなくなっている(ただしハンバーガーチェーンの経営者は自社の商品につき例外(^_^;))わけで、かわいそうであるとも言えます。

…それにしても、少なくとも味を評価できるほどの回数、キャビアとかフォアグラとか(←高級品の名前はこれ位しか知らないらしい。(^_^;))を食ってみたいものだなぁ。(爆)

*注1:基本的に、ある商品が良いと判断するかどうかを消費者が決めるために使っているのは品質の絶対値ではなく、品質/価格比だと考えられる。(品質が同じならば安い方が、価格が同じならば品質が良い方が選ばれる。)

なお、味と価格の乖離が大きい場合は味(感覚)が価格に引っ張られたりもする(これだけ高いのだから良いものに違いない、など。薬の効きについてこうした効果が観察されているらしい。)ので、良いものはよい、などと単純に言い切れないのが悩ましい。(^_^;)



商品としての食品が美味いか不味いかの評価も、味の絶対値(というものがあるとして)よりは価格やブランド名込みで評価されている部分があるので、味の絶対値を取り出して評価するのは逆に難しかったりする。たまにブラインドテストで高評価だったと称するものが現れるのはこのためであろう。