このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

過剰人口によるひとりごと

山形浩生 の「経済のトリセツ」 Supported by WindowsLiveJournal 2006-11-03 経済成長の意味。■経済成長は、ぼくたちの努力や成長の総和でしかない。


(この話のネタ元は■ [economy]経済成長は必要だ!)

去年の自分と今年の自分を比べて、少しは成長したと思わないだろうか。多少は仕事がうまくなった、多少は手際がよくなった、多少は知恵がついた、多少はいろんな面で腕をあげたと思わないだろうか。

私が子供の頃の道路工事といえば、たくさんの人々がもっこを担いで砂利を運ぶ姿が定番だったが、そういう仕事は今は建設機械が一気にやっつけるパターンが多い。大工さんというと金槌とか鋸とか鉋とかが頭に浮かぶかもしれないが、今やほとんどの釘が圧搾空気で打たれ、材木が電気で切られ、削られている。(わからなければホームセンターの工具コーナーを見よ。)



こういう変化は一夜で起きたのではない。数十年前と比べると革命的変化が起きているのはこれらの例から明らかだが、1年程度のスパンで見ても仕事の様子はあまり変わっていないようにしか見えないからなかなか気づかない。気づかれにくいが、仕事のやり方は能率が良くなる方向に着実に変化している。



成長反対派が、『「合理化」反対闘争』でもやって自分たちの進歩だけを止めてくれるのならどうぞご自由に、であるが、実際には自分たちは能率を上げつつ社会全体のパフォーマンスの向上を嫌がる手合いがほとんどだから、俺みたいなどんくさいのが割を食うという迷惑な結果になるのだ。orz

ところで、成長をやめろという考えが流行る理由の一つは、環境破壊などが一般に経済拡大の副作用と見られている一方、人口の都市集中あるいは開発に伴って、かっては周囲に腐るほどあった"自然"が贅沢なものになったということと無関係ではあるまい。実のところ環境も"自然"も金で買えるのだが、"自然"は自分の収入では到底賄えない高値の花という低レベルな金持ちの人は、自然買い放題の超絶金持ち状態を想像できないために、周囲に自然があふれていた貧乏時代にノスタルジーを抱くのではないか。



そのノスタルジーが不況を産み、俺のような無能者というか相対的に能力の低い人を殺すわけだが(ネットに来れなくなったらマジ死んでます。)、反成長論者の心理はおそらく、ネズミ殺しの薬の宣伝じゃないが、見えないところで死ぬので安心、といった、これまた想像力というか、低成長に殺される者への共感力が欠如しているのだろうなぁ。orz