このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

インセンティブ設計

構造計算書偽造問題で、「鉄筋減らせ」指示された…姉歯建築士、3社実名挙げ、との報道がある。



安全性に関わると反論したにもかかわらずさらに鉄筋/鉄骨を減らさなければ仕事を切ると言われて仕方なく応じた、と姉歯氏は主張しているという。(名指しされた三社は否定。)



姉歯氏のやったことが問題なのは間違いないが、私は彼を叩いてよしとする気にはなれない。罪なき者から石を投げるべきだが、彼が主張するような状況に置かれれば私も罪を犯すだろうという意味で、私もまた罪人だからだ。orz



今回の事件において、彼の主張するような圧力が事実あったかどうかについては司法の判断を待つが、いずれにしてもデフレ下ではああいう話があったら逃げようがない。なぜならば、景気が悪いと他の元請けからの仕事を受けるとか転職してしまうといった逃げ道が塞がれてしまうからだ。



むろん悪事を永遠に隠しおおせるものではない。しかしながら、もしデフレ下でこのような不正を促す圧力があった場合、仕事がなくなって即死するか、とりあえず悪事に手を染めてばれるまでの間延命を図るか二択を迫られることになる。そして、誰だって即死は望まないから、事実上悪事に手を染める選択肢しか残っていないことになる。



販売側にしたってデフレで価格を下げないと売れなくなっているという問題から逃げられないから、倒産するよりは自転車操業というわけで原価を切ってマンションを投げ売りしたりしてきたわけだが、デフレの長期化で経営体力が続かなくなると倒産よりは不正という誘惑に抗しきれなくなる業者が出てきたりもするだろう。不正よりは死を選ぶという人も希にはいるでしょうが、そんな"究極の選択"を強いる社会が望ましいとはとうてい思えない。不正に手を染めなくても生きていけるように、一刻も早い景気回復・リフレが望まれる。