このポスターを夜陰に紛れて貼って歩くが、BUNTENが防虫吟強制市場介入班に捕まり、芋蔓式にフリーメイソン日本支部一斉検挙wはてな高齢者マーク(C)finalvent

ミクロの努力の問題点

切込隊長BLOG(ブログ)〜俺様キングダム〜2005年04月10日05時38分「各論全員否定」の社会学

「仕事をよこせ」とプラカード作ってデモやる暇があるなら血豆ができるほど履歴書を書くかお金を払ってもらえるような仕事を自分で作れよといいたい。
努力は正しい方向に向けて初めて報われるものなのだということを理解して欲しいんだけど。

冒頭に、「ナチス共産主義者を弾圧した時」で始まるマルチン・ニーメラー師の言葉が紹介されているので、何を言うのかと思ったらこれ。(^_^;)



この書き方からして、隊長が考える"正しい方向の努力"とは、「血豆ができるほど履歴書を書く」であって、社会を変えようとすることではない。



求人の方が多いか、少なくとも求人と求職が同数ならそれも正しいかもしれないと思うが、改善したと言われつつも、全国レベルで均(なら)すと、カスというか冗談みたいな求人まで入れてもまだ求職者の方が多い(1月時点で0.91倍)。この状況で、自助努力によって就職するということは、誰かを失業状態のままに留め置くことを意味する(実際はコネに比べれば努力など些末な要素であるが、そのことはとりあえず無視。)マクロ経済は(個人的努力ではなく)政策的にしか変えられないので、他人を失業という谷底に蹴落とすのが嫌だと言うなら、「仕事よこせ」と要求していくしかない。(あるいは、仕事よこせという声を上げないならば、蹴落とされて死ぬ奴が出ても仕方ないという考えに暗黙のうちに承認を与えていることになるだろう。)



いつぞやも苺で話題になったが、隊長は求人の方が少ないことを知らないか、無視している。頼られても(解決法はミクロ的なものにならざるを得ないから)どうしようもないため、突き放すしかないということは理解できるが、景気対策(リフレ策)の政治的な実現可能性が現時点では低いからといって(好意的憶測、根拠)、マクロあるいは政治の方向へ目を向けた人に水かけて回るのはマクロ政策による失業問題解決の政治的な実現可能性を芽のうちに潰すことにもなるわけであり、いかがなものかとも思うのだ。

付記

子供の頃、米軍機が落ちて惨事になるなどしても日本政府が弱腰であることに不満を述べると、"日本は戦争に負けたのだから仕方がない"と言われた。別の場面で、朝鮮人や中国人が差別されるのは"戦争で負けたから(仕方ない)"あるいは"弱いから(当然なのだ)"という物言いも聞いた。

私の杞憂であればいいが、"就職戦争"的な見方というか、弱肉強食を容認する考え方は、勝てば官軍的な戦争観と相通じるものがあるように感じる。

敗者には人間らしく生きる資格(生存権)がないとする考え方は、血で血を洗う、長い争いの末に人類が得るに至った人権思想とは真っ向から対立するものである。この延長上に、みたび世界戦争の惨禍が降りかかる日が来ないですむように私は祈る。